∽第一章∽ ―旅立ち?―

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「もうTIMEUPか。」台座の方に飛びのく 「鬼ごっこは終わりだよ、見回り改め泥棒のバーミリオン君、今チップを渡せば水に流してやろう、渡したまえ」警備員4・5人と金髪ロングの社長『シモン=バルケット』が銃をむけている。 「嫌だと言ったら?」と台座の階段を上りながら言う。台座の頂上の空間に直径50cm程の穴が開いている。「だったら動きを止めてやる!」(バン!)シモンが引き金を引くと、すかさず左足を上げかわす。と同時に穴が少し広がる。 穴に向かってチラつかせてたチップを忘れてたのか、右手が、避けた拍子に、穴にズボっと入ってしまった。 「ま、待ってくれ!」シモンは、頭に血が上っている。(カシャ)弾をセット。「次は外さん」(バン!)バーミリオンは、右足を、頂上の縁(へり)に突っ張らせて踏ん張っている。が、 (ぶしゅっ) 「うっ」弾が左足に当たってしまい、右足をズルッと滑らせて、両足が浮いてしまった。(がしっ)シモンが足を掴まえた、しかも左。 「行く前に言っておこうか、今の弾は、変形がチップ入りだ、何に変わるか分からないサンプルだ。」(ギュー「ぐあぁぁ」 「半分機械になるわけだが、向こうに行ってもお前にそのチップを使えるとは思えないし、使えても殺られるだろうな。幸運を祈るよ」 バーミリオンは、この状態で、またの間から顔を出し、銃でシモンの顔を目掛けて撃つが頬をかすめただけだった。 「ジ・エンドだ」シモンが、持っていた足を放すと、みるみるとバーミリオンの体が入ってしまった。 「ああああぁー」image=150192741.jpg
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