ダンデライオン

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      ライオンは、しばらく黙ってタンポポを眺めていたが、口を開いた。       「お前・・・太陽に似てるな。・・・お前、俺のこと、怖くないのか?逃げなくていいのか?」       風と一緒に、タンポポはうなずいた。       「本当に・・・本当なんだな!?」       タンポポは、もううなずかなかった。       でもライオンは、泣きながら大喜びしていた。       「やった!初めての友達だ!!」       小さな小さな、幸せだった。      
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