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大岳はおじいさんから白くてふわふわと揺らめいている糸が胸の辺りから出ているのを発見した。
大岳はそのことを別に気にしようとは思わず無視をしていた。
次の日、おじいさんは布団から起き上がることはなかった。
大岳は思った。あの時の白い糸はなんだったのかと……
おじいさんが無くなってから三年経った秋。
あのときのことなど忘れかけていた。しかし大岳は見た。
父の胸から白い糸がふわふわと長く天井にぶつかっていた。
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