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《懐かしい未来》
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貴女と過ごした幾数年
決して悪くは無かった
このままで良いと思っていた……あの時が来るまでは……
失った筈の大切な華達
それをまた見つけてしまったから
幸せに咲き誇る輝かしい華を見て
私の凍り付いた時計の針が
音を立てて動き出した
緩やかに…逆しまに…
例え我が命の灯火が燃え尽きようが
大切な華達を枯れさせはしない
幸せを砕かせはしない
すまない愛した貴女よ
私は逝かなくてはならない
最初で最後の我が戦場へ
せめて…私の願いが叶うならば……
大切な華達が描く懐かしい未来を一目見たかった……
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