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そして先生の口から、私が卒業式を終えた足で、母に引き取られる事を聞いた。
私はまた、父にも捨てられたのか。
本当にそぉ思った。
憂鬱な気分で卒業式に行った私に、先生が言った。
父と上の兄が、私を見送りに、駅まで来ると。
そして卒業式に出た。
六年はほとんど学校に行かなかったので、特別離れて悲しい友達は居なかった。正直、退屈だった。
しかし退場の時、一番後ろで、緑色の髪に黒いスーツを着た上の兄と、綺麗な着物を着た下の兄の彼女がそこに居た。
下の兄の彼女は、笑って手を振っていた。
そして体育館の外には、下の兄が居心地悪そうに立っていた。
卒業式の神聖な雰囲気の中に似合わない三人が来てくれた。
それが嬉しくて、私は涙が出た。
本当に。
そして卒業した私を、駅まで送る事になったのは、やはり学校の先生だった。
名前さえ思い出せない。
ひょっとしたら、担任の先生だったかも知れないのだが、本当に覚えていない。
私は六年になって、恐らく片手程しか出席しなかったから…。
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