~手紙~

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ジリリリリリリリ! 目覚ましの音が狭い部屋に響きわたる。 柳雅はもぞもぞとベッドから手を伸ばし、一回、二回、と叩き損じてから目覚ましを止めた。 部屋は電気はおろかカーテンもしまっているので暗闇に包まれていた。 窓の外からは小鳥のさえずりが聞こえている。 それでも眠いからベッドの中から出ようともしない。 次いで携帯が鳴った。 「ぁぁ…うぅ…」 うるさい。 しかし携帯はベッドから少し離れた机にあるので止めるためにはベッドから出なければいけなかった。 仕方なくもぞもぞとベッドから這いだし、絶えず鳴る携帯を止めにいく。 「ふぁぁ…」 あくびをしてからぐっと手を上げて伸びをする。依然として寝ぼけた顔でのろのろと行動している。 まだ完全に目が覚めていないらしい。 それから窓まで行ってカーテンを開けた。 「くっ…。」 朝の日差しが一気に部屋に差し込み、暗闇から明るくなる。 「朝か…」 またつまらない日常が始まった。
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