~再会~

2/6
前へ
/69ページ
次へ
「よっ…と。」 トランクを引きずって電車から降りる。 中身は必要最低限の荷物だけが入っている。着替えやらなにやら…まぁ、大部分の荷物は明日届くはずなのでそう重くはない。 「…だりぃ…」 2時間も電車に揺られてやってきた町は、海のすぐそばだった。 微かに潮の香りが鼻をくすぐる。いかにも海沿いの町らしく、シーズン外れの観光地にはそれほど人が多くなかった。 駅を出ると迎えが来るらしいのだが、それらしい人は見えない。 立っているのもなんなので近くのベンチに座って待つ。 結局俺は母の誘いを受けた。 電話したときは大泣きされたので少し驚いたが…母は母なりに俺のことを案じていたらしい。 さて… どうなることやら…
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加