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「よっ…と。」
トランクを引きずって電車から降りる。
中身は必要最低限の荷物だけが入っている。着替えやらなにやら…まぁ、大部分の荷物は明日届くはずなのでそう重くはない。
「…だりぃ…」
2時間も電車に揺られてやってきた町は、海のすぐそばだった。
微かに潮の香りが鼻をくすぐる。いかにも海沿いの町らしく、シーズン外れの観光地にはそれほど人が多くなかった。
駅を出ると迎えが来るらしいのだが、それらしい人は見えない。
立っているのもなんなので近くのベンチに座って待つ。
結局俺は母の誘いを受けた。
電話したときは大泣きされたので少し驚いたが…母は母なりに俺のことを案じていたらしい。
さて…
どうなることやら…
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