崩落の道

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明かりはない。 ――月も星も。 僕の足下すら漆黒の闇。 ――僕は何度も躓き、転んだ。 君は何処? ――思った矢先にまた転んだ。 これの繰り返し。 僕が君の温もりや思い出を辿る度、僕は更なる孤独に出会う。 ――例えば星が一つずつ姿を消していくとか、転んだ時に差し伸べられる手がないとか。 道の先は見えない。 ――でもそれは最初からだった。 明かりがない。 ――構わない。 幾度も転ぶ。 ――気にしない。 道の先に君がいない。 ――それだけは耐えられない。 ――この道は何処に続いているのだろう…… ――君は何処にいるのだろう……
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