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全く、誰が作ったのかはわからないがすさまじい道具だ。
そんなことを考えながら、とりあえず明日のお昼、静ちゃんと約束して合格発表を見に行くくらいの時間に目的時を設定する。
ブゥン、と微かな駆動音がすると共に、細かな振動が始まり、真っ暗だった周囲の空間が淡い濃紺の時計のビジョンが市松模様よろしくいくつもならんだお馴染の時空間に変わる。
人間の脳には四次元移動を認識することができないから擬似的にそう感じるだけらしいが、その時空間をすべるように滑らかにタイムマシンが動き出す。
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