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しばしの移動を経て、目の前が不意に明るくなったかと思えば、僕は空の上にいた。ひさしぶりだったから場所設定をいじるのを忘れていたのだ。慌てて裏山まで避難してタイムマシンを着陸させる。
――ふぅ。
こんなものを見られるわけにはいかない。少し早めの時間に設定しておいたおかげで人が少なくてよかった。
山を降りつつ寝ていたドラえもんのスペアポケットからくすねてきた石ころ帽子を被る。
これで僕は存在しないただの視点に変化する。
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