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そして一人になった部屋で、僕はようやく我に返った。
引きつった笑いを浮かべつつ、
「まったくドラえもんったらたちの悪い冗談だよ……」
呟きながら引き出しを引く。
そこに広がっていたはずの真っ暗な空間はなく、あたりまえの木の板があるだけだった。
「そんな??、嘘だッ!!」
ばしばしと板を叩いてみるがそれが抜けることもなく、時空間に繋がる入り口なんて存在しなかった。まるでいままでそこにそんなものがあったことのほうが嘘みたいに、どこまでも普通の引き出しが存在している。
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