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どうやら冗談じゃなく彼女は未来に帰ってしまったらしい。
あまりにも距離が近付きすぎて、忘れていた。
彼女が未来からやってきたのだと言うことを。
あまりにそばにいすぎて忘れていた。
いつかは、帰らなければならなかったということを。
まともな大人になれば喜んでくれる。
幼かった僕は単純にそう思っていたけど、それは同時に一緒にいられる時間の終わりも意味していたのだ。
そんなの嫌だ。
嫌だけど、彼女が決めたのなら……認めなくてはいけないんだと思う。
納得しなくてはいけないんだと思う。
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