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なんでもここに来るまでに色々あったらしく頭頂部についていたネコ耳は千切れ、今は髪に隠された傷跡くらいしか人外の名残はないが、それだってロボというよりは妖怪の範疇だ。
普通にご飯も食べるし、よく寝る。
服のお腹にいつも張り付けているカンガルーの子袋じみたポケットから道具を出したりしなければ彼女の話なんぞ信じなかっただろうなと思う。
まだ小学生だった当時の僕ならいざしらず、大人でありながら彼女の話を信じ、居候を許した両親はさすがに危機感が無さすぎると今では思う。
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