はじまり~

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「そっか。よかった」  オレンジ色をした淡い光の中で、ドラえもんが微笑むのが見えた。 「どうしたの?」 「なんだか、緊張して眠れなくって」  苦笑するドラえもん。相変わらずの心配症だ。 「変なの。僕のことなのに。それにもし落ちてても滑り止めには受かってるんだから」  僕は笑う。 「そうだけどさ。けどやっぱり僕にとっては集大成みたいなものだからさ」 「大袈裟だなぁ」 「自信はあるかい?」 「もちろんさ」 「そっか」  そこで、ドラえもんはなぜか、少し悲しそうに、そして残念そうに笑った。
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