『始まって』

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『ねぇ“だるまさんがころんだ”って、知ってる?』 その一言をかけられたのは、寮の自室内。 ベッドに寝転がる、ルームメイトからだった。 『・・・“だるまさんがころんだ”?』 『そう』 『・・・あの、あれ?・・・ちっちゃい子とかが遊ぶやつ?』 『違うんだなぁ~。それが』 ルームメイトは、私の【分かっていない】反応を、まさしく待ちかまえていた。 私の返事を聞いた途端、ベッドから起き上がり、にんまりと笑みを広げて、私に近寄った。 『教えてあげよっか?』
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