‐ジャンケン‐

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長く苦痛な1⃣年を終えても、苦痛が終わったわけではなかった…    小4になり、障害者体験というのがあった。    その時は3⃣人一組でやらなくてはならなかった。   また苦痛の時間が訪れたと思ったがへんにもう慣れてしまっていた。     でも思ってもみない光景を見ることとなった…    それはいつものようにグループ決めをしているとき。またいつものように私はあまった。 そこまではいつもどおりだった…  また決まらないで1⃣人黙っていると、決まったグループの代表者らしき人たちが一ヶ所に集まった。私が(なんだろう?)と思っていると…     『最初はグー…』  「⁉」  なんとみんなでジャンケンし始めたのだ。 もちろん負けた人のグループが私を入れなければならないのだ… 私はその時何も言わなかったけれど、その光景で味わったことないくらいの悲しみを感じていたし、心のなかでは「やめてっ!!そんなことするくらいならうちは見学するから!!」って言いたくてしょうがなかった…    もしかしたら、あれが今まで生きてきたなかで一番ショックな出来事だったかもしれない…
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