人体の神秘

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生まれもっての性癖に、磨きがかかる出来事がございました。 今宵はこのことについてお話致しましょう。 数年前のことでございます。 その頃の私は、非常識な性癖を心の奥底にコンクリ漬けにして沈めておりました。 それどころではない環境に苛まれていたのです。 家事、仕事に追われ、泰葉嬢の暴言のごとく、面白みのない生活を送っておりました。 ある日のことでございます。 とある会員制サイトで知り合いました男性と、お食事に行くことになりました。 なんともあさはかで軽率な行動ですが、所詮非常識な人間。 久方振りの外食に、意気揚々と出かけました。 健全とはいえ、話した事もない男女が、深夜に会う…といった状況は、やはりそれなりの結末を迎えることでもありまして、はてさて何故そのようなことになったのか、思い出すこともできません。 気が付くと私は半裸で助手席に座っておりました。 一晩にして、深海の更に奥底に沈めていたコンクリ漬けの性癖を、初めてお会いした方にサルベージされてしまったのです。 その方とは、さまざまなことがあり、結局長くは続きませんでしたが、幼いころに妄想した行為を、ほぼ全て体験させていただきました。 具体的に聞きたいのですか? さて…如何致しましょう…
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