その後・黒幕

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武力派、大久保利通・西郷隆盛・公家の岩倉卿。この三名。船中八策、の発案を竜馬より盗んだ、後藤象二郎の、この四名に黒幕の疑いがかかっている。竜馬の発案する明治政府は徳川慶喜も参加者の一人になっており、大久保、西郷、とくに岩倉卿には納得のいかない話であり、なおかつ平和的解決で政権交代するとかは言語道断であった。そこへ土壇場、大政奉還である。武力派の全員の目が血走ったであろう。すべての予定がパァになる。なんの予定か?それは、第一に絶対的権力、第二に、徳川家財産・領土の没収。この二つが最大の利益である。この利益をなくすぐらいであれば竜馬一人ぐらい消えてもらってもさしつかえなかったはずである。まさに、欲深いか、浅いかの個人差が生死のさかえめであろう。
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