11月15日

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中岡は同じ土佐の郷士出身で信用はすれど、疑いはもたないと思う。その友人がいきなり刀を抜いたらどうだろう?まずは、なぜ?とか、えっ、とか時間が止まったみたいにワンクッションの間ができるんではないだろうか。それであれば剣豪の頭を割るぐらいは簡単だと思う。致命傷になるほどの頭部への一撃、まさに中岡しかできぬ技である。何がおきたのか、わからない竜馬は瞬時に三撃目を大刀・吉行でかわす。なみの人間だったら気絶して倒れるはずだが、気丈な竜馬は受けとめる。その後に見回り組の襲撃にあうが、すでに竜馬は息たえている。予定外は中岡の口どめである。
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