その後・黒幕

2/7
前へ
/23ページ
次へ
定説によると中岡は、焼き飯を食べるまでに体力を回復しているが、その間に竜馬に関しての話は何一つされておらず、ただ身辺には気を付けろ!とか、油断大敵、とか、早い武力での倒幕の話ししかされておらず、竜馬の人物像に触れることすらしていない。なぜだろう?竜馬ぐらいの偉人を亡くせば思い出話が一つぐらいでてもおかしくない。黒幕からの指示をまっとうした責任感、満足感に浸っていたのではないだろうか。今となっては不明な話だが、誰一人竜馬の回想はされてない。ただ、竜馬が暗殺された近江屋で妻であるお竜が二、三日は泣きながら生活してたのと、墓の前で桂が泣きじゃくっただけのことで、いたくも、かゆくもなかったのは新政府だけなのでしょう。竜馬は一つの歯車だったのでしょう。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加