第一話~月下の出会い

2/22
前へ
/226ページ
次へ
とある日本の街の風景。どこにでもあるような日常。 その日常を過ごす人々。道路は無数に車が行き交い、歩道には会社や学校に行く会社員や学生たちが歩いている。 街の極々普通の光景がここにもある。 そのなかに、運命に導かれし少年・御剣大地がいた。いつも通り、学校へ登校するために桜が満開の河川敷を歩く。 学校へと通うためにいつも見てる風景、それを眺めてると大地はふと思った。 (この街に来て、どれくらい経っただろうか?) それほど月日は経ってないはずだが、長くいたように感じる。 やはり慣れと言うのは早い。 最初にここを通った時は驚いたこの桜の花も、もう見慣れた日常になっている。 自然と学校へと歩みが進む。昔から慣れとは怖いというが、まさにその通りだ。 そんなこんなで、いつの間にか学校の校門まで来ていた。 「今日も変わらない日常が始まるか……」 そう言って大地は、学校へと入って行った。
/226ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1334人が本棚に入れています
本棚に追加