第一話~月下の出会い

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キンーコーン…カンコーン…… チャイムがなり、教室の中にいた生徒たちは席につく。そして、チャイムが鳴り終わるとクラス担任の津村がやってきて、朝のHRを始まった。 先程まで窓の外にやっていた視線を、教卓の方へと移す。 この組の担任である津村が、朝の会議で出た要項を話しはじめた。 「えっと…今日は……」 いつもとあまり関わらない話しばかりだから聞き流す。 大地は午後をどうするか考え始めた。津村が先程話したのだが、午後の授業が会議で潰れたらしい。 おそらく、最近増えてきた深夜の通り魔についてだろう。 ああいうのは、先生たちが話し合ったところで解決するわけではないけどな。
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