大和の艦内一覧

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大和の艦内一覧

戦艦大和の艦内は集中防御方式により船体中央に主砲塔、缶室、機械室等の主要部分が配置され、バイタルパートで覆い防御力を高めていた。 では大和の知能中枢ともいうべき艦橋構造物からいこう。 『艦橋』 大和の艦橋はこれまで日本海軍にはなかった新しい艦橋が採用されていた。 これまでは鉄柱に鋼板を取り付けていた日本海軍の戦艦だったが、大和の艦橋は従来のものとは異なっていた。 まず艦橋の外壁を覆う巨大な円柱を造りあげ、その内部を各層に区切って必要な鋼板を取り付けている。 従来は真ん中の鉄柱が艦橋を補強していたが、大和では外壁部分にある程度の強度を持たせ、艦橋の防御力と補強を持たせている。これを筒型艦橋と呼ぶ。 この筒型艦橋により従来のものより防弾性能が上がっている。 艦橋内には夜戦艦橋、昼戦艦橋、主砲、副砲、高射砲の射撃指揮所、照射指揮所、信号電信室、作戦室、方位測定室など指揮系統に関わる様々な設備が備えられている。 各部屋は毒ガス対策のため気密性があり、これも大和だけに見られる特徴である。 九層ある艦橋は、露天甲板からその頂上まで四〇メートルある。 大和の主砲が四六センチなので長射程になり、そのぶん視界を確保するため艦橋をより高くする設計になった。 これだけ高くなると重量もかなりのものなので従来通り艦首寄りに設計するとバランスが極端に悪くなり、艦のバランスをとるうえでも艦橋は船体の中央に持ってこざるを得なかった。 このことが大和の特徴になっている。 艦橋は艦の中枢だが、装甲が施されているのは下部の司令塔だけだった。これはバイタルパートの一部となっている。
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