建造と竣工

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ポンツーンに繋がれた大和は各種砲や艦橋構造物等を建造していった。 大和の艤装工事はそれぞれの部品を工廠内で完成させた上で船体に搭載しそれを組み立てるブロック工法が採用されていた。 このため、主砲搭載は砲身をポンツーンのガントリークレーンで船体に取り付けてから砲塔を組み立てている。 昭和十六年(一九四一年)、ポンツーンに繋がれた大和はこの時期に入るとその巨大な船体を隠す術を無くしていた。 主砲等の主要部分には覆いがかけられ見えないようにはなっていたが、その巨体を隠すことは出来ず、対岸の呉の町からも作業の様子を遠望出来たという。 この年の夏頃には外観はほとんど完成しあとは各種テストを受けるのみとなっていた。
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