ミカンと父親

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僕は父親をつまらないものだと思っていた。 なにしろヤツは酒は呑むし競馬はする…おまけに…お袋に暴力ときた。最後には妻子があるのに女垂らしときた。 母も泣きに泣き苦労を重ねたわけだ。 そんな親父がいきなり僕にこう言ってきたのだ。 Γお前もいつか好きな人ができるんだなあ~いいか…その子大事にしろよ。」っと………僕は唖然とした。 は?あんたはしてないだろ? 父親が続けて言った。Γ俺も昔はかあちゃんに命がけだったんだぞ?いまでもだけどな~ハハハ」と笑った ちなみに…そんなできごとがあったのは…夏の真っ最中。 気温が30℃を越しそうな記録的暑さだった 父親はパンツ一枚に内輪という姿だった。
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