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少女との出会い
病院をぬけだした僕は当然…体の具合いも悪くなり…入院期間がのびてしまった。
しかしぼくには嬉しくもあったからだ。
ふと看護婦さんにきいてみた。
「この病院って僕しかいないんですか?なんか人すくないですけど」
すると看護婦さんは…「いてるよ東病棟にね。っても大分前からいるけどね」っていうと点滴の針を刺し病室をでていってしまった。
ぼくは…東病棟の患者が気になり…看護婦さんに内緒でみにいくことにした。
しばらく歩いていると「秋庭里香」と書いたプレートが。
なんだ女の子か…と思ったが…とにかく「こんちわ~」と軽く言いつつドアをノックして入って行った。
しかし僕は黙りこんだままだ…彼女も山の方を向いたまましばし黙っていた。
はじめての出会いにしては…あっけないものだなと思ったりもしたが…まさかこの娘が…僕の大切の人になると思ってもみなかったからだ
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