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「……っ! リリア、可愛い…っ」
「シエル!? ど、どうしたんだ? 鼻血出てるぞ」
「シエル。ほら、ティッシュ。それで鼻押さえとけ」
突然シエルの鼻から吹き出した鼻血に慌てるリリアをよそ目に、ユーリは馴れた様子でどこからかティッシュの箱を取りだしシエルに向かって放り投げた。
シエルは有難く箱を頂戴し、何枚かティッシュを取りだして鼻を押さえる。
「上向いて首の後ろをトントンするのは間違ってるからな。軽く下向いて鼻押さえるのが正解」
フォークに苺を突き刺してパクつきながら、主婦さながらのアドバイスを投げ掛けてくるユーリ。
シエルは大人しくその言葉に従い、軽く下を向いてじっと鼻を押さえている。
「おやおや。シエル、どうしました?」
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