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縦に大きく見開かれた聖司の瞳を映す、竜弥の瞳。優しく聖司の髪を掻き上げる。
「聖司いい匂いがする…」
「もう朝ご飯出来たよ。早く食べなきゃ」
「少し位、いいじゃん。久しぶりに泊まりに来たんだし。何なら、今日休み取らない?俺は聖司と今日一日ベッドの中で過ごしたいんだけど?」
口の端を上に上げ、暗がりの中でもはっきり分かる、切れ長の瞳を細めて小さく笑った。
それにつられて、聖司も小さく 仕方ないな…と笑った。
そうと決め込んだら二人の行動は早かった。
丸一日ゆっくり二人で過ごせるのは、何にしろ久しぶりだったからだ。
休みがなかなか合わず、すれ違いの毎日だった。
二人は、会社に連絡を入れた。
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