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ただの魔族でもとてつもなく強い。
多少腕に自信のある者でも魔族には苦戦する。
リューレイジュにしてみれば、その邪教に岩石王が力を貸しているのはほぼ確実なのだ。無論、理由もある。
「……で?」
「え?」
リューレイジュはすっかり黙り込んでしまったリエに呼びかける。
「貴女はどうしたいのですか?」
「……。」
その問いかけを受けてもリエはしばらく黙ったままだったが、やがて強い決意でその青い瞳を輝やかせながら、顔を上げた。
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