前編

12/13
前へ
/39ページ
次へ
「弟を……リクを、助けたい!」 その言葉に、リューレイジュは満足げにうなずく。 「分かりました。それなら、私が助けに行きましょう。」 優しく微笑むリューレイジュを見て、リエは一瞬何を言われたか分からなかったが、すぐに意味が分かった。 「ダッダメ!危ないよ!そんな……ついさっき知り合ったばっかの人を巻き込むなんて、そんなの絶対に絶対にダメ!」 焦ってまくし立てるリエの額をリューレイジュは指で弾く。思わずリエは額を押さえた。 「人の好意は素直に受け取りなさい。貴女はまだ子供でしょ。」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加