マサキ-パート3-

7/16
前へ
/307ページ
次へ
店長は私の話を全て聞き終えると、ため息をこぼした。 「辛かっただろうに…」 「…はい…」 「わかった…もし万が一またそのような電話がかかってきたら…」 「いえ…いいんです。ご迷惑かけられないので、私自身でなんとかします。本当に申し訳ありませんでした。」 「本当に大丈夫?」 「はい大丈夫です。本当にご迷惑かけて申し訳ありませんでした。本人にもきちんと言っておきますので…」 「無理だけはしないようにね。」 「はい」 私は店にものすごい迷惑をかけてしまった。 なにもかも私のせいだ。私が昨日あんなことしなければ… もう心がズタズタだった。 私は事務所を出るとものすごく目頭が熱くなり、一人更衣室へ行った。 悔しいと言うより、情けなくて涙が止まらなかった。
/307ページ

最初のコメントを投稿しよう!

568人が本棚に入れています
本棚に追加