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店長は私の話を全て聞き終えると、ため息をこぼした。
「辛かっただろうに…」
「…はい…」
「わかった…もし万が一またそのような電話がかかってきたら…」
「いえ…いいんです。ご迷惑かけられないので、私自身でなんとかします。本当に申し訳ありませんでした。」
「本当に大丈夫?」
「はい大丈夫です。本当にご迷惑かけて申し訳ありませんでした。本人にもきちんと言っておきますので…」
「無理だけはしないようにね。」
「はい」
私は店にものすごい迷惑をかけてしまった。
なにもかも私のせいだ。私が昨日あんなことしなければ…
もう心がズタズタだった。
私は事務所を出るとものすごく目頭が熱くなり、一人更衣室へ行った。
悔しいと言うより、情けなくて涙が止まらなかった。
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