568人が本棚に入れています
本棚に追加
仕事が終わり私は足早にレオンを迎えに行き、圭司くんの家に行った。
チャイムも鳴らさず玄関を開けると静かだった。
奥の部屋に行くと圭司くんは寝ていた。
「ねぇっ」
「んっんぁー?」
「話あるんだけど」
「あぁー…ん?あっ?久しぶりー会いたかったよぉ」
圭司くんは私に抱きついてきた。
「ちょっとっ!やめてよ」
「いいじゃーん。だって寂しかったんだもん」
ナニコイツ…キモイんですけど…
「あ、あのさぁなんで店にあんな電話かけてくんの?迷惑なんだけど」
「むかついたから」
「はぁ?むかついてんのはこっちだよ」
「この前思いっきり殴られた仕返し」
「馬鹿じゃねぇ?じゃぁ私はどうなんの?あんたに年中殴られてんじゃん」
「あれは愛情表現。この前のお前は憎しみのパンチだろ?」
「あーっそ!もうやめてくんない?私はあんたが嫌いなんです。じゃあね。二度と変な事しないでよ?」
「慰謝料!」
「ほんと聞き飽きたわ…」
「なんで?別れるんだろ?普通慰謝料だろ?」
「ふぅーん…普通暴力さんざんしてた人が被害者に慰謝料って払うんだ?初耳だゎ。そんなんじゃ世も末だね。弁護士とか警察とかいらないじゃんね」
「馬鹿にしてんのか?」
「馬鹿じゃなくてあんたは非常識なんだな。あっでも馬鹿か…」
圭司くんはあの暴力するときの顔つきになった。
最初のコメントを投稿しよう!