人間失格

4/19
前へ
/307ページ
次へ
帰ろうとして玄関に向かうその時私の足に圭司くんはすがりついてきた。 「頼む…行かないで」 「離してよっレオン病院に連れて行くんだから」 「本当にごめんなさい。もうしません」 「……離せっ!!」 私は圭司くんの手を振り払ってその手を思いっきり踏んだ。 リビングに戻って私は、テーブルの上の圭司くんの財布に手をやった。
/307ページ

最初のコメントを投稿しよう!

568人が本棚に入れています
本棚に追加