『雪の文』

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乾いた空に漂う 頬を刺す冷たい風が かさついた唇に そっと触れ 通り過ぎてゆく わがままで 身勝手な想いを 夢に見た 寂しさの影を 隠す白い涙が 降り始める この想いが 枯れ堕ちるまでに 遠く消えて行く街灯を 胸の全てで 君を思う時 溶けだした 真っ白い雪達を 君の中に降り積もる 想いが止む時に 膝を抱えるのが 見えます 何気なく微笑む ありがとうがさよならに 噛みしめる時は 雪が止んでいた 家路へと続く足跡が 1人分しかない今は 残された冬を 胸のポケットに そっとしまい込んで 薬指に光る黒い石の 願いも叶わずに いつの日にか 座ったベンチに 悲しみが 降り始める かじかむ手を 握りしめた時に 薄れてゆく失う怖さを 白く染まり続ける吐息と 温かい温もりで 曇らせて 君を知ってから初めて 切ないキスを 知りました 寒いこの冬に恋文を 凍えて震える 長い眠りの前に もう1度あの夢を そっと吹きかけて 目を閉じれば 孤独の暗闇に 包まれてしまうけど 教えてよ いつからか 降り積もるハズの想いが 降りやんでしまったの… この想いが 枯れ堕ちるまでに 遠く消えて行く街灯を 胸の全てで 君を思う時 溶けだした 真っ白い雪達を 君の中に降り積もる 想いが止む時に 膝を抱えるのが 見えます 何気なく微笑む ありがとうがさよならに 噛みしめる時は 雪が止んでいた
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