おい、そこのお前、頼むから代われ。

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「でっ? お嬢さん、家の人は?」 「社には誰もおらん、みんな出張中じゃ」  結局、昨日の夜はゲームする事も、ベッドを占領されてまともに寝る事も出来なかった。 「なんじゃ? おぬしは食べないのか? 美味いぞ、この“しょくぱん”とかいうやつ」 「それ、俺の分なんだけど……」  自称神様は2切れしかなかった食パンを俺の分まで食って、満足そうにする。 「細かい事は気にするな、それに、今日がおぬしの最初の試練日なのだからな」 「だから何なんだ? その試練って」  俺はまだその試練とやらを詳しくは知らない。第一、日常に介入してくるとはどういった事か?
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