首都ガルディアの青年

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周りは火が燃え広がり一人の男が立ち尽くしている。 戦場に化したダーラ戦闘部隊本部、隊員の一人はこう言った。「こちら本部内戦闘訓練場、只今、兵器ドミリオ姿を現しました!今後の態勢を応答願います!こちら本部内‥‥ 」 ドミリオは地面に両手をつき、こう言った。 「全世界に俺が勝ったらその時は全部かえしてもらおう、ガードン、お前の目の前まですぐにいく。どんな爆弾を持っても、どんな数の軍隊を引き連れても必ずお前の目の前に俺は行く、その時は、全部かえしてもらおう、ガードン。」 ある一人の男によって全世界は独裁者のもとに一つになった。その男グラハム・ガードン。 世界はガードンの都合のいいままに法律、国家、国民を動かしていた。続け様に起こる戦争、度重なる罪なき人への刑罰、次第に人々はそれが正しいと思うように洗脳されていった。 その中である一人の青年は全世界に疑問をいだきはじめていた。 20歳の青年、ミラルク・ドミリオ。 首都ガルディア 全世界の中心部、高層ビルと古ぼけた家の数々、数え切れない裏通り、そして都市の中心にそびえたつ遥か雲の上まで連なる天然搭 「ミネラルタワー」 周りは24時間体制で警備されている。触れるだけで人間の体内に毒がまわり死に達する為、誰も近付けないようにされている。 首都ガルディアには国家の全てがある。国家施設が数々あるなかで独身施設というものがある。国家警察に家族を逮捕され、また国家に殺害されたりなど色々な理由で一人にされた人々が預けられる施設だ。そこにドミリオはいた。死んだ魚の目をしてポーッとテレビを眺めている。テレビに映るのはグラハム・ガードンこの国のいや、全世界の頂点に立つ男だ。なにやら演説をしているようだ。
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