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クソッタレの世の中で
テレビに映っているガードン大統領、彼はこう言った。
「我々国家は国民と世界の為、数々の戦争を乗り越え、平和な世界を手にした。我が同盟国を更なる進歩に導く為にも、非加盟国との交流を進めていく方針である。」
何が言いたいのかさっぱりわからない。遠回しに他の国まで自分のものにしたいとしか俺には聞こえない。
みんな同じ事を思っているのかどうかはわからない、なぜなら反国家言動は罰せられる。皆絶対に口にしない、即重刑に繋がるからだ。三年前のあの日から、ドミリオはこの世界に疑問を抱く事になる。今から約50年前の全世界革命大戦争でこの世界をほぼ一つに統一した大きな戦争。それ以来初の戦争を呼ぶキッカケとなった一人の青年のあの日の出来事。
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