雨の中を

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三年前、ドミリオ17歳のころだ。その日は雨が降っていた。施設でごろ寝していたところ一本の電話が、、 ピピピピピッ、 ガチャッ 出たのは館長だった、 「はい…ええ、いますけどどちら様ですか?…はいかわります。」 「ドミリオ、友達から電話だ。」 誰だろう、学校のやつかな? 「はい、もしぃ?」 「俺だけどわかる?タルナだけどドミリオ?悪りぃんだけどさぁ?今どこいんの?」 「ああ、タルナかぁ、今独施でごろ寝してたけど。どした?」 「ちょっと聞きたい事あんだけどちょっといっかなぁ?来てくんない?」 「雨降ってるよ?!」 「そこをなんとか頼むよ。」 「電話じゃだめなん?」 「ちょっとどうしても今会って聞きたいんだよ、そこをなんとか!」 「なんか必死だなぁ暇だし、じゃあいくわ。」 「ありがとぉ♪タカギステーションの入り口んとこでまってっから来て、んじゃまたあとでぇ~♪」 「おう。」 ガチャッ なんだあいつ、なんかウキウキしてやがった。 とりあえずタカステまで行くか、暇だし。 原付で雨の中をカッパを着て走る。 この先になにがあるのかも、俺は全く予想していなかったんだ。
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