キツネのお面
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男の子、知らない子でも良かったんだ。 だってこれでもう、独りじゃなくなるから。 「僕はカンジ。君の名前は?」 カンジはお面の子に笑顔を向けた。 「・・・ギ・ギンコ。」 お面の子、小さな声で呟いた。 カンジは嬉しい気分でいっぱいだった。 問い掛けに答えが返ってきたのだから。
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