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納屋で生まれた子猫。
運良く見つかる前に目が開いて、つぶらな瞳を向けていた。
それが可愛いくて何度も見に行こうと思ったけど、数日に1回にしておいた。
あまり子猫を構うと、親猫が子猫を食べてしまう。
小学校の頃、それを聞いたときは『嘘だ~』と思っていた。
お腹を痛めてやっと産んだ自分の子供。
それを食べちゃうのが信じられなかった。
…けど、前飼っていた猫がそれを実践した。
可愛い子供。
けど、危険が迫って守りきれないと判断したとき、親猫は子供を殺す。
『せめて自分の手で…』
親猫がそう思うのかは分からない。
猫の言葉が分からないから。
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