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いつもの様にいつものテーブルへコーヒーを運ぶ。
彼はいつも同じ時間に来てコーヒーを注文する。
一番隅のいつものテーブルで煙草を吸う仕草が様になっている。
話し掛けよう、そう思っていつも時間が過ぎて行く。
今日もまた同じテーブルにコーヒーを運ぶ。
彼は珍しく疲れた顔をしている。
「ありがとう・・・。」
初めて声を聞いた。
少しして彼は眠った。
店の奥にあった毛布を彼の肩にそっとかけた。
起きたら何か話そう。
私は静かにその場から離れた。
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