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受験をする気は全く無く
全てが面倒くさかった
ある頃から
両親のカラオケ仲間の
頭良さげな おじさんに
気にかけられるようになる
【さっちゃん女の子なんだからさ
男の子みたいな話し方しちゃダメだよ】
【両親の事はちゃんとお父さんお母さんって
呼ばなきゃダメだよ】
（おっさん うるさい…）
この返事も面倒くさい
私が進学する気が無いのを
聞きつけ 更に近寄ってきた
今で言う夜回り先生状態
【高校は出なきゃダメだよ】
（ほっとけよ…）
【何で高校行かないの？】
（学校嫌い 家も嫌い 出る…
住み込み出来る所で働くわ）
唯一 学校で話が出来る
理科の中村（先生）
私の姉ちゃんの元同級生で
中村とは気軽に話せてた
【さちこ お前 高校行かないのか】
（お前も言うのかよ）
【俺の言う事聞けよ
ここで挫折するのは
格好悪いぞ】
あの手この手で説き伏せられ
勉強はおじさんに
教えてもらう事になり
やっと決心したのが
受験の３ヵ月前
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