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「…以上を以て報告とさせて頂きます」
ルーサーの記憶を求めての一連の騒動からギルドに帰還したブラッドらは、マスターの部屋に集まり、今回の報告をしていた。
「そうか、完全にではないにしろルーサーの記憶は戻ったか。
それは何よりだ」
少しホッとしたような顔でマスターは言い、ルーサーを見る。
「多少、予想外な出来事もあったようだが、皆が無事で良かった。
これからも色々と働いてもらう事になるだろうから、宜しく頼むぞ。
それでは解散」
マスターが言うと、ブラッドはマスターに一礼して、その部屋を出た。
「やっと報告まで終わったわね。
私は寝るけど、皆はどうするの?」
ミリアムがふと他の連中に聞くと…
「僕はこの街を少し回ってみたいと思う」
「なら、私と一緒に行きませんか?
丁度日用品を買いに行かなければならなかったんです」
「勿論。喜んでお願いします」
どうやら、リアとルーサーは2人で行動する事を決めたようだ。
「ブラッド君はどうするの?」
そんな2人を尻目にミリアムは聞く。
「何をするかは決めちゃないが、結局はいつもの場所で昼寝って事になるだろうな」
質問に対し、ブラッドはそう答えたのだった。
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