序章

19/19
58人が本棚に入れています
本棚に追加
/110ページ
『そうですわね、マダムシャルは厳しいお方ですから。』 そんな話をしながら二人で笑い合っていると、マリアが突然足を止めた。 『お嬢様……お嬢様はいつからダンスがお好きになられたんですか?』 主従関係とは言え、昔は親友同士だった二人…でも、マリアは何故ナタリーがこんなにダンスが好きなのか知らなかった……。 『そっか…マリアに話してないんだっけ。丁度マリアが私付きのメイドになったばっかりで、話辛かったから……。』 ナタリーは近くにあった噴水の淵に座り、マリアを手招きした。 マリアは少し戸惑いながらもナタリーの隣に座った。 『あれはね…お父様に連れられて、城下町を見に行った時の事………』
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!