12時の幽霊

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この二人、【ジャン・ノルマンディー】と【ミッシェル・ブロワ】は幼い頃からの親友である。 父親のノルマンディー公爵とブロワ伯爵は昔からの親友でよく家族ぐるみで出掛けていたのです。 そんなノルマンディー公爵は国王の一番のお気に入りの人物であり、ノルマンディー家…及びノルマンディー公爵の友人関係は全てベルサイユ宮殿への出入りが自由となっている。 しかし、ジャンはそんな父親をあまりよくは思っていなかった……。 何故なら国王は自分の事ばかり考えていて、民が飢えているというのにそれを無視し、自分の娯楽や愛人の為にお金を使う人だ……そんな人に気に入られてへらへら笑いながら頭を下げる父親が嫌いだった。 ジャンは正義心に溢れる人で、時々城下町へ出向いて民の為に食べ物を分け与えたり、民からの声を聞いてまわっていた。 いつかは政治家になって、国民を救うのが彼の夢だった。
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