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そんな彼をよく思わない貴族は沢山居た。
だが、幼い頃から一緒に居るミッシェルだけはジャンを見捨てず側にいて、陰ながら彼を支えてきたのだ。
『……お前は相変わらずだな……。いつもの女達は今日は居ないのか?』
ミッシェルはとてもモテるため、毎日違う女と一緒に居る。
しかし、何故か今日は一人のようだった。
『俺様だってたまには休息が必要なわけよ。女の子たちはみんなわがままさんで困っちゃうからさ。』
得意気なミッシェルを見てジャンは溜め息をついた。
『じゃあ何でここに居るんだ?お前、本なんか読むんだっけ?』
するとミッシェルはジャンの後ろに回り込み、後ろから抱き締めて耳元で囁いた。
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