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『うわ~…初めてこんな静かな大ホールに入ったなぁ…。暗くて周りがよく見えないよ。』
リュカが周りを見渡しながら先頭を歩いて行く。
『確かに…月の光が窓から差し込んでいるとはいえ、ほとんど見えないな…。』
その後からジャンとその背中にしがみついたミッシェルが続く。
そんなミッシェルの姿を見てリュカは笑った。
『幽霊なんかいないとか言ってたミッシェルが一番ビビってるじゃないですか。やっぱ怖いんでしょ?』
それを聞いたミッシェルはパッとジャンから離れて言い訳をした。
『んな!こ、怖いわけねーだろ!幽霊なんかいねーよ……』
強がりを言ってみたものの、内心本当に幽霊が出たらどうしようと考えているミッシェルは足が震えていた。
『ふふ……足が震えてますよ?』
『う、うるせぇ!』
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