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自室に着くと、踊って汗をかいていたナタリーはお風呂に入ることにしました。
マリアはそれを聞いて、早速ナタリーの自室のすぐ隣にある専用風呂に入浴の用意をするため部屋の中へと入っていった。
ナタリーはお風呂の準備ができるのを待つため、大きなベットに飛び込んだ。
うつ伏せのままナタリーは今日の夜のダンスの事を思い出していた…
(やっぱり、大きなホールで踊れても、見てくれるお客さんがいないとつまらないわ……かと言って、貴族の人たちの前で踊っても、あんなダンスが許される筈がない……)
ベットの上をゴロゴロ転がって、どうすればその夢が叶うのか考えた。
…
…
…
…
…
『そうだわ、貴族なんてやめて、城下町であの踊り子の人達の所へ行けばいいんだわ!』
そうすれば自分の好きなように踊れる……
しかし、貴族としての未練が一つあった…
それはあの大ホールで社交ダンスを踊ることが出来るのは貴族だけ……
最後に一度だけでもあのホールで踊りたい…そう考えていると、お風呂場からマリアが顔を出した。
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