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よく見ると彼は体操服に上履きを履いて何かを持っていた。
顔は電気をつけていため表情は見にくいが私は自分でも分かる程ドキドキした。
そこに…。
『カズ練習するぞ。』
と彼に話かけた人が来た。
健ちゃんかな??
健ちゃんも卓球部だったんだぁ…。
と想いながら私はカズと呼ばれていた彼に食い入る様に見とれていた。
見ると彼等はテーブルを出して練習の準備をしていた。
私って邪魔にならないかなぁ…。
そう想いながら彼等を見ていたら急にドアが開き…
「彩菜、好きだ~」
といきなり横から叫び散すアホが現われた…。
私は一瞬(ウザッ、彼の事見れないじゃない)と想いながら顔を声のした方に向けようとした。
「うっさいんじゃボケェ、部活しろアホォ。」
と健ちゃんが一言言ったと思ったら後から…
「キモいんじゃボケェ。」
と
言いながらピン球をぶつけた彼がやっぱり気になった。
「いたっ。」
と言う間抜けな声で矢野が言ったが私は目もくれず二言言ってしまった。
「私…好きな人…出来たから…ゴメンね。」
と…。
そして…
「でも練習は見せてね。」
…と。
彼の事が気になったからとは言わずに…。
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