地獄の日々

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私が 父に恐怖感を 抱いていたのは暴力だけじゃない。 父は たまに自分の洋服ダンスの引き出しから 小刀を出して、目の前で 刃を磨いでいた。 その光景は 的もに直視できるものではなかった。 子供ながらに 恐怖を感じた事がある。 そんな父は まだ幼い弟が 何をしたのかは覚えてないが これまた父の怒りを買い 幼稚園児の弟を叩き 泣きじゃくる弟を、 あろう事か 台所の窓から 固いコンクリートの地面に弟の首根っこを掴んで投げ捨てた事がある。 とても考えがたい行動だ。短気と言う言葉だけでは 片付けられない、 へたすれば 死………
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